2021年9月より、Harvard Graduate School of Design(ハーバード大学デザイン大学院)と連携し、国連ハビタット・UEFをスポンサーをスポンサーに迎えた「持続可能な都市計画」プロジェクトに取り組んでいます。
Harvard Graduate School of Designは、世界で最も歴史のあるランドスケープ・アーキテクチャ・プログラム(1893年設立)や、北米で最も古い都市計画プログラム(1900年設立)を有しており、建築分野における環境デザイン学を主とし、建築、ランドスケープ学、都市計画、都市デザインなどの課程があります。2021年のBest Architecture Masters Ranking(世界建築大学院ランキング)において1位にランクされています。またHGSDには、広島平和記念公園を設計された建築家の丹下健三先生が寄贈された図面が保管されており、アーカイブとして公開されています。https://hollisarchives.lib.harvard.edu/repositories/7/resources/201/digital_only
「持続可能な都市計画」プロジェクトでは、 SDGs#11の中で策定された都市アジェンダに対する批判的かつ建設的なアプローチを行い、国連ハビタットと協力して、都市経済フォーラム(UEF)が主催する来夏の持続可能な都市のバーチャル・パビリオンにハーバード大学として出展をします。昨年の秋学期には、約30名の建築家(米国、中国、韓国、タイ、インド、メキシコ、ナイジェリア、南アフリカ、シンガポールなど)とたたき台を作成しました。私のチームでは、Empowermentをコンセプトに“ To create a platform that analyzes and shares methods of empowerment for sustainable urban development”をプロジェクトのテーマにし、3人の素晴らしいチームメイトと協力し、12月9日のファイナルの最終プレゼンテーションでは、高い評価をいただき、最優秀プロジェクトに選ばれました。
2022年2月から、私も含めた7名の博士以上のメンバーが選定され、パビリオン出展に向けて取り組みを進めています。
本プロジェクトのリーダーは、ダイアン・デイビス(Diane E. Davis)教授です。2011年にHGSDに着任されるまでは、MITの都市研究計画学部で国際開発の責任者を務め、建築計画学部の副学部長もされていた都市計画分野の第一人者の方です。引き続き、ダイアン教授や専門家の皆さんとディスカッション、ご指導をいただきながら、パビリオンの準備を進め、日本においても、ハーバード大学と共同で、真に持続可能な街づくりプロジェクトが実現できるよう、これから関係者の皆さんと相談しながら、企画を進めていきたいと思います。